主な生産地

一関市ほか

概要

 紫雲石の色は普通小豆色で雲状の斑紋があり、時には緑色の円形斑点の入ったものもあります。薄い紙状の層が入っていますが、容易には剥離しないので、硯材として最適です。紫雲石硯は石の持つ優美さ、滑らかさに加えて、鋒鋩(石の表面の凸凹)が緻密で墨おりがよく、墨色は暖かで気品があります。

歴史・沿革

 紫雲石は「正法寺石」とも言われ、東山町(現 一関市)夏山、水沢市(現 奥州市)正法寺付近で採掘され、古くは平泉・藤原3代の頃から生産された歴史を持っている。仙台藩公の「お止め山」の制度で一般には手に入らない時期もあった。また、機械彫りの大量生産の硯や万年筆などが普及し、手彫りの硯生産が急速に衰えたが、書家からは愛用され、現在に至っている。かつては、7〜8人の職人がいたが、現在は、佐藤鐵治氏が個人で製作している。

使用方法

紫雲石硯はオーソドックスな形のものから円形のもの、彫刻を施したもの等があります。石色は美しく、石肌は滑らかであり観賞用、ペーパーウエイトとしても利用されています。

主な商品

・紫雲石硯:3,000円〜

製造工程

原石→石の選別・砥石かけ→荒彫→本彫→荒磨き→本磨き→下塗→中塗→上塗→仕上げ

問合せ先

一関市役所東山支所産業経済課

〒029-0302

岩手県一関市東山町長坂字西本町105-1

TEL0191-47-2111