更新日:2019年01月21日


主な生産地
花巻市
概要
成島和紙の特徴は、クワ科の落葉低木である楮(こうぞ)の皮を原料とし、「ノリウツギ」の粘りをまんべんなく混ぜ合わせ、簀桁で寒中に漉きあげることで、素朴で味わいのある独特の紙質の和紙が作られています。生産量は少ないとはいうものの、紙質に魅せられて、今なお、全国各地で愛用されています。
歴史・沿革
東和町(現 花巻市)成島で和紙製造が始まったのは、近世上期の寛文元年(1661)以前とされ、50数軒もの農家が副業として生産にあたり、盛岡藩の御用紙や障子紙、提灯などの用紙として広く愛用されていた。今では成島和紙生産組合の代表者ただ一人がその技法を受け継いでいる。毛筆紙、障子紙、色紙、便せん、はがき、名刺台紙等にも加工されている。
使用方法
加工された和紙はそのまま、あるいはインテリアの一部としてもご利用いただけます。また、成島和紙工芸館においては、どなたにでも自由に紙漉きを楽しんでいただき、和紙に親しみながら理解を深めていただくために体験が出来るようになっています。
主な商品
・こうぞ紙:360円〜
・便せんセット:800円
・和紙はがき: 1枚100円
・名刺台紙:100枚3,000円
製造工程
こうぞ切り→こうぞ蒸し→黒皮はぎ→黒皮ほし→こうぞひき→白皮あらい→白皮煮→白皮ざらし→こうぞ叩き→混合→ノリ作り・ ノリ混合→紙すき→紙床かさね→脱水→乾燥→裁断仕上げ→製品
問合せ先
成島和紙工芸館(成島和紙生産組合)
〒028-0116
岩手県花巻市東和町北成島5区202
TEL0198-42-3948