南部米つき唄

特徴

 青森県八戸市に発祥した労作唄で、大正時代、岩手県北部でも盛んに唄われるようになったといわれている。詞型の七・五・七・五は他にはあまり見られないが、「南部俵積唄」にある型に似ている。

名称 南部米つき唄
発祥地 旧盛岡藩領一帯
歌詞

十七八の おろす杵や ヤイ
(ハー イヤコラサッサ)
ヨイデァー 八幡お山さ
ひびきます ヤイ

八幡お山さ ひびくセデ ヤイ
ヨイデァー 石も来いよと
砕けます ヤイ

石も来いよと 砕けるセデ ヤイ
ヨイデァー まして搗くこめァ
粉にもなるベ ヤイ

酒や米搗きを 立見の姉コ ヤイ
ヨイデァー 見れば見るほど
目にとまる ヤイ

南部そば挽き唄

特徴

 青森県三戸地方や岩手県北部に伝わる庭稼ぎ唄で、石臼を回しながらソバ粉を挽くときに唄われたもので、「そんでこ節」「ナニャドヤラ」に似た曲詞。昭和30年代から三味線伴奏がつき盛んに唄われるようになった。

名称 南部そば挽き唄
発祥地 旧盛岡藩領の県北地域
歌詞

盆がきたたてわが親こない
盆のみそ萩わが親だ

きりぎりす
どこで生まれて声がよい
七ッ細道のヤレ草やぶだ

声がすれども姿は見えぬ
やぶにうぐいすヤレ声ばかり

踊り踊りたしこの子は泣くし
この子泣かせてヤレ踊らりょか

盆の十三日ホゲする晩よ
小豆 こわ飯 豆もやし

名称 発祥地
麦つき唄 胆沢郡(現 奥州市)
田打ち唄 奥州市江刺区
南部餅つき唄 旧盛岡藩領の県北地域
振り打ち唄 胆沢郡(現 奥州市)