読み仮名 | ほうせんいんこまえさわぼうくり |
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指定種別 | 県指定 |
種別 | 建造物 |
指定年月日 | 1979年 2月 27日 |
指定詳細 | |
数量 | 1棟 |
所在地 | 平泉町平泉字衣関 |
所有者 | 法泉院 |
保持団体 | |
管理団体 | |
ホームページ | 平泉の文化遺産 |
概要
間口17.571m、奥行10.790m。
木造、石礎、平屋建の直家で、外壁は、真壁造、屋根は入母屋、茅葺。
かみ手に前後2座敷、その奥になんど、つづいて前面になかま、その奥に広いちゃのまを配する。
建築年代は不詳であるが、架構、柱断面形状、柱間寸法などから、17世紀を下らない近世初期の建築とみられる。
中尊寺支院坊舎の中で現存する最古の建築である。
奥座敷に対して、奥行のとくに狭い前座敷を配し、なんど、ちゃのまを奥にとった間取り形式は、旧仙台領域の磐井郡を中心として分布する古民家と同一であり、庫裡のかみ手に現存する本堂は、18世紀中期頃の建築で、民家における別棟の書院座敷(ひろま)に相当し、その屋敷構えは上層農民のそれに全く類似していることが知られる。
民家系統の建築としては、現存する遺構として最古の部類に属し、地方寺院における僧房建築の実態がほとんど不明であるなかで、民家建築様式との交流を知る上で建築史的、文化史的に価値のある遺構である。 p>