読み仮名 | ほしょういんびょうずし |
---|---|
指定種別 | 県指定 |
種別 | 建造物 |
指定年月日 | 1984年 5月 1日 |
指定詳細 | |
数量 | 1棟 |
所在地 | 一関市台町 |
所有者 | 祥雲寺 |
保持団体 | |
管理団体 | |
ホームページ |
概要
総高2.03m。
厨子 高さ1.80m、桁行0.765m、梁間0.960m。
基壇 高さ0.23m。
禅宗様繰形をもった木製基壇上に建つ一間四面、木造、単層、屋根入母屋造り本瓦形板葺き。
妻入りで前面に軒唐破風を付ける。
内部に保性院の坐像を安置している。
保性院は、伊達兵部宗勝の母、寛文9年(1669)没。
先に宗勝が開基した豊谷寺に葬り、お霊屋を建立し厨子を造って坐像を安置し供養した。
文政10年(1827)3月豊谷寺は火災にあい、明治維新に際し廃寺となった。
その後、坐像と厨子は祥雲寺に移され現在に至っている。
禅宗様式を中心とした精緻、巧妙な細部の装飾技法、躍動的な牡丹に唐獅子に対し、静的な蓮華に雲の壁面画法など一面に桃山時代装飾の系譜を感じさせつつも、他面、華麗さの中に江戸時代初期の洗練された気品が伺われる。
小品ながら江戸時代初期の秀作で、霊廟関係建築の少ない現在貴重な遺構である。