読み仮名 はちまんじんじゃほんでん
指定種別 県指定
種別 建造物
指定年月日 1990年 5月 1日
指定詳細
数量 1棟
所在地 一関市千厩町千厩字北ノ沢
所有者
保持団体
管理団体
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概要

附 棟札桁行1.313m、梁間0.973m。
向拝0.631m、高さ約3m。
明治33年(1901)に、もと一関市千厩町松沢にあった白山神社の本殿を移築して、当八幡神社本殿として転用したものである。
本殿は覆屋の中にあり、木造、彩色、一間社、流れ造。
屋根は板葺。
向拝柱、身舎柱は円柱。
身舎の屋根と向拝の屋根が折れて接続する、折れ流れ造とも呼ぶべき変形流れ造。
一間社、流れ造に属するが、形態的には変則的な社殿であり、また、向拝虹梁の木鼻は抽象化された獣頭状となり、向拝柱と身舎柱との繋虹梁は独特のアーチ状になるなど細部装飾面にも多くの特徴がみられる。
軒先の腐朽甚だしく、部分的には新材による補修の跡もみられるが、総体に旧状を良く残している。
意匠的には地方色が強い。
また、その故に魅力的な作品となっている。
建築年代は、その様式的手法からみて、寛文3年(1633)の再興時のものと推定される。
小品ながら江戸時代初期の地方的作風をもつ遺構として貴重である。