読み仮名 | やまやかんのんどう |
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指定種別 | 県指定 |
種別 | 建造物 |
指定年月日 | 1994年 9月 16日 |
指定詳細 | |
数量 | 1棟 |
所在地 | 遠野市小友町 |
所有者 | |
保持団体 | |
管理団体 | |
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概要
正面(間口)7.430m。
側面(奥行)7.430m。
木造。
方三間、床敷。
屋根宝形造、カラー鉄板葺(もと茅葺)。
四方に縁を巡らす。
軒は一軒繁垂木、大斗肘木。
向拝、高欄はない。
素朴、雄勁な建築。
元禄12年(1699)の再建であり、再建期の棟札から建築年代、工匠名なども明らかである。
屋根葺材の改変以外、保存状態も良好である。
江戸中期の方三間堂でありながら、平面的、架構的には、母屋一間四方の四周に1間通りの廂を巡らした、阿弥陀堂に代表される古代的「一間四面堂」とも言うべき形状をなお留めているとともに、他方、機能的には母屋を内陣とし、廂を外陣とする形から、奥の廂の位置に内陣を設け、外陣部を前面に広く取る、新しい中世的ないし近世的空間への移行も進行している。
古代から中世を通じて何回かの再建を経験してきた方三間同の変容過程と、中世堂の特徴をも伝承している遺構として、当観音堂は大変興味深く、かつ貴重な事例である。