指定種別 | 県指定 |
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種別 | 建造物 |
指定年月日 | 1996年 5月 7日 |
指定詳細 | |
数量 | 1件4棟 |
所在地 | 一関市千厩町小梨字不動 |
所有者 | |
保持団体 | |
管理団体 | |
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概要
村上家住宅は、近世初頭にこの地に土着した旧武士層の住宅に系譜を持っている。
その意味で、旧仙台藩領の北辺地域に特徴的で、大型上層民家に典型的な間取り形状を持っている点で、極めて貴重である。
村上家住宅の建築年代については、これを具体的に示す資料は特にはないが、その間取り形式等の面からみて18世紀末期をくだらない古民家とみることができる。
一部に後世になってからの改修の跡がみられるものの、総体的にはその保存状態は極めて良好である。
また、主屋のほか、馬屋、厠、小屋等の付属施設についても、管理、保存状態が良く、そのことが由緒ある屋敷景観としての重要な構成要素となっている。
村上家について、現地では俗に「搦道屋敷(からめどうやしき)」と言われているが、正確な家系については不明である。
しかし、その家構、主屋棟の規模・形状から推測すると、現在の屋敷については、近世初頭に土着し、小梨村の開発百姓として活躍した村上氏、即ち『安永風土記』に「五代相続、西風屋敷(ならいやしき)、清十郎、先祖村上平作」と記載されたものに系譜を持っているものとみることができる。
このような意味からも、当村上家住宅については、本県における建築文化史上、、さらには民家建築史上からも極めて価値の高い文化遺産、遺構群である。
( 第1 有形文化財指定基準 建造物の部 3 )