指定種別 県指定
種別 建造物
指定年月日 1997年 9月 2日
指定詳細
数量 1件7棟 主屋(おもや)及びその庭、土蔵、表門、前座敷、炊場(たきば)、旧銀行並びに西側の塀
所在地 奥州市前沢区字七日町
所有者 太田裕子・太田幸雄・太田幸新
保持団体
管理団体
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概要

太田家住宅は、主屋(おもや)のほか、広い敷地に土蔵、表門、前座敷、炊場(たきば)、旧銀行を配し、明治期富裕層の屋敷構成をよく残している。

 主屋の平面は、使用人等への対外的な空間、接客の空間、家族生活の空間とから成り、当時の大規模住宅の具体的な様子が知られる。

 太田家は、初代から四代目まで幸蔵を襲名し、現存する屋敷を建築した五代目幸五郎と続くことから、その住宅は太幸邸(だいこうてい)とも呼ばれている。

 建築年代については、最も古い土蔵が明治25年の建築と知られ、主屋は明治43年の建築と伝えられ、表門・前座敷・炊場(たきば)・西側の塀は主屋とほぼ同時期の建築と考えられ、最も新しい旧銀行は大正8年の建築といわれている。

 特に主屋及び土蔵は改造箇所もほとんどなく、建築当時の姿がよく保存されている。

 主屋の建築材料は、良材や長尺(ちょうしゃく)・巾広(はばひろ)材を努めて使用し、当時の和風建築の価値観を十分に表現している。

 主屋はその内外観が和風であるにもかかわらず小屋組には洋風トラスを用いており、建築当時の時代性をよく反映している。

 なお、旧銀行は他の建物とは異なった洋風のスタイルを持っている。

 主屋の庭は、明治期富裕層の主屋にふさわしい美しい構成を成しており注目される。

 この建築群は、道路に面し、表門、前座敷、旧銀行が塀を介して品格良く配されており、町並み景観上も貴重な例である。

 したがって、この太田家住宅は、本県における建築文化史上、さらには民家建築史上からも極めて価値の高い文化遺産、遺構群である。

(第1 有形文化財指定基準 建造物の部 (3)該当)

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