読み仮名 | ぶつねはんず |
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指定種別 | 県指定 |
種別 | 絵画 |
指定年月日 | 1991年 8月 27日 |
指定詳細 | |
数量 | 1幅 |
所在地 | 遠野市小友町 |
所有者 | 常楽寺 |
保持団体 | |
管理団体 | |
ホームページ |
概要
長さ180.1cm。
幅100.3cm。
絹本着色、掛幅装、箱書に明和6年(1769)に改装とある。
縦長の構図に、沙羅双樹の下、宝台上の入涅槃の釈迦をとりまき、菩薩、羅漢、天、俗人、さらには多くの動物たちが会集し、嘆き悲しむ様を描いた図である。
涅槃図には、横長、あるいは正方形に近い構図をとる第一形式のものと、本図のように縦長の形式をとる第二形式と称される2形式がある。
第一形式は、一般的に平安期のものに多く、第二形式は、鎌倉時代に入ってのもので、本図はその第二形式による。
しかも、宋元画風の羅漢の系統につながる作例である。
銘文から、京都西山西禅寺の涅槃会本尊として応永27年(1420)に描かれたことがわかる。
定型化された涅槃図のなかでは、作期のわかる貴重な作品である。