読み仮名 | しょうかんのんぼさつがぞう |
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指定種別 | 県指定 |
種別 | 絵画 |
指定年月日 | 1991年 8月 27日 |
指定詳細 | |
数量 | 1面 |
所在地 | 奥州市江刺伊手字御堂 |
所有者 | 自性院 |
保持団体 | |
管理団体 | |
ホームページ |
概要
縦114.5cm。
幅44.5cm。
厚さ1.3cm。
時代 永正9年(1512)。
板絵着色上下に損傷のみられる杉板に、胡粉地をおき、上方に霊芝雲を描き、仏、光、座とも輪郭線を墨書し、右手施無畏、左手に蓮華を持ち、宝冠表面に化仏を頂き、岩上蓮華座に結跏坐する聖観音菩薩像を描く。
岩上湧現の観音坐像で、あるいは、補陀落浄土の観音像とみることもできるが、図像としては珍しく、また、杉板絵の仏画として永正9年(1512)の製作の知られることも貴重である。
既に16世紀に入ると、仏師屋、町絵師の注文生産の時期に入っていて既製品が多量に出回る時代であるが、本像は、蓮華座の上に裳を垂らす宋風仏画の学習のあともみえ、当代の少ない作例から見ても、また、県内での作品という上でも貴重な遺品である。
この板絵は、現本尊聖観音の箱厨子背板として使用されていたが、発見後、別に保管され現在に至っている。