読み仮名 もくぞうじゅういちめんかんのんぼさつりゅうぞう
指定種別 県指定
種別 彫刻
指定年月日 1975年 3月 4日
指定詳細
数量 3体
所在地 大船渡市猪川町字長谷堂
所有者 長谷寺(ちょうこくじ)
保持団体
管理団体
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概要

像高。
【その1】236.3cm。
【その2】178.7cm。
【その3】47.8cm。
観音堂の本尊として、宮殿形の厨子〔宝永2年(1706)創建〕に安置されている。
3体とも木造、桂材、一木造である。
【その1】右手垂下し、左手は胸前に上げて水瓶を持つ姿である。
(水瓶は欠失)髪上の如来面や宝髪の上庇に差し込んだ小面10面などいずれも当初の作であり、両足先が後補のほかは、ほぼ原型に近く残っている。
台座に「享保九年(1724)九月施主染屋八助」の墨書がある。
【その2】右手垂下し、左臂を前屈した十一面観音立像である。
両貌の眉、眼の輪郭、ひげなどを墨線で描いているのは、鉈彫の手法を踏襲したものであり、地方作の一例として注目される。
【その3】右手垂下し、左手を上げて前に屈した形の普通相であるが、ほほ、耳、胸部等に刀痕があり、また、後頭部や裳に縦状の鉈彫手法がみられる。
3体とも平安末期の作であり、損傷はあるが、典型的な鉈彫であり、また、美術的にも価値が高い。

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