読み仮名 もくぞうくまのしんりょうわきだちきぞう
指定種別 県指定
種別 彫刻
指定年月日 1977年 4月 26日
指定詳細
数量 2体
所在地 平泉町平泉字大沢
所有者 金剛院
保持団体
管理団体
ホームページ 平泉の文化遺産

概要

その1
 像高 38.8cm。
木造、桂材、一木造、彫眼で素地を表す。
左脇侍で撲頭をかぶり、唐衣をつける。
瞋目であるが、口は閉じる。
やや面長、左手屈臂、胸部で持ち物をにぎり、右手も屈臂するが、臂以下は欠失している。
岩に趺座し、右足は基部以下朽失している。
平安時代後期の作で、おだやかな作風を示す。
本県における古神像の作例として貴重である。
その2
 像高 38.8cm。
木造、桂材、一木造、彫眼で素地を表す。
左脇侍で、髪型不明、衲衣をつける。
面はやや右向き、両手を屈臂し、趺座する。
平安時代後期の作で、おだやかな作風である。
倚坐の台裏底に「熊野」「脇侍」と2行に墨書があるが、中世の書き込みと見られる。
前記の女神像、その1と合わせ熊野三所と伝えられているが、当初から三所として造顕されたものかということについては、表現にそれぞれ違いがあり、同時とはみられない。