更新日:2025年11月17日

| 読み仮名 | もくぞうやくしにょらいりゅうぞう |
|---|---|
| 指定種別 | 県指定文化財 |
| 種別 | 彫刻 |
| 指定年月日 | 昭和52年4月26日 |
| 数量 | 2体 |
| 所在地 | 二戸市浄法寺町御山字御山久保 |
| 所有者 | 天台寺 |
| 管理団体 |
概要
その1 像高152.0cm。
木造、桂材、一木造。
衣襞部素木平滑、ただし、衣部の正面、背面ともに未完成と思われるノミ痕がある。
その2 像高149.0cm。
木造、桂材、一木造。
衣襞部素木平滑、ただし、胸、衣袖部の間及び背部に未完成と思われるノミ痕がある。
2対とも頭部は如来螺髪の未完成品。
右腕を前に斜めにやや上げた形で屈臂、左手首は欠失する。
平安時代の作で、慈覚大師の作と伝えられている。
手首はなく、印相は不明であるが、「七仏薬師経」による7体の内の2体と考えられる。
彫刻様式の上からは、素木造で平滑な仕上げである。
神像彫刻のような簡潔な作風で、鉈彫りの前駆的なものを感じさせることなど、経典と信仰の関係や、彫刻編年上の貴重な資料である。