読み仮名 | もくぞうしゃかにょらいざぞう |
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指定種別 | 県指定 |
種別 | 彫刻 |
指定年月日 | 1991年 8月 27日 |
指定詳細 | |
数量 | 1体 |
所在地 | 奥州市江刺田原字虚空蔵 |
所有者 | 寶城寺 |
保持団体 | |
管理団体 | |
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概要
像高52.5cm。
木造、寄木造、彫眼。
素材は檜か榧か同定しがたいが、高髻を結び、通肩の衲衣を着する形制など14世紀における後期宋風の造形様式に基づく作風であり、また、細かい丸刀を像表面にとどめる彫り口、肩の弧線のゆるやかな伸び、目鼻立ちの人間くさい表情など、当代の仏像彫刻一般に通ずる特徴を見せている。
幾分、前屈みの両肩の厚みのある形制や、衣文線の彫り口など、仏師立増のくせが認められ、正法寺を中心として、明徳から応永年代にかけて活躍した仏師の動向を知る上でも貴重な作例の一つである。
像内胸裏の墨書銘より、正法寺二世月泉の弟子月峯良燈の開基という寶城寺の本尊として、大仏師立僧が明徳4年(1393)に造像したことがわかった。