![木造阿弥陀如来立像](/uploads/contents/archive_0000001222_00/001_00000668_1.jpg)
読み仮名 | もくぞうあみだにょらいりゅうぞう |
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指定種別 | 県指定 |
種別 | 彫刻 |
指定年月日 | 2017年 11月 14日 |
指定詳細 | |
数量 | 1軀 |
所在地 | 一関市藤沢町 |
所有者 | 宗教法人時宗長徳寺 |
保持団体 | |
管理団体 | |
ホームページ |
概要
木造阿弥陀如来立像は長徳寺本尊像であり、同寺本堂須弥壇に安置されている。
その形状は、挙身光を負い蓮華座上に立ち、像高は84.4センチメートルを計る、来迎印の阿弥陀如来立像である。概ね直立の姿勢で、わずかに頭部を前方に出して背を丸め、左足を斜めに前方に踏み出し、腰を右斜め前に捻っている。
本像は、その着衣形式や頭部の造形、表情などの特徴において、安阿弥(快慶)様と運慶様の両様の特徴を兼ね備えたものといえ、鎌倉時代における多様な作風及び技法展開を示すとともに、構造から当代の仏像に関する認識を窺い知る貴重な存在と評価される。
鎌倉時代以降に信仰が隆盛を極め、慶派などによって近畿地方や関東地方を中心に、優品も数多く制作された阿弥陀如来立像のうち、正統的な作風を受け継ぐ、岩手県域を代表する作例と評価される。また、既に指定されている岩手県内所在の同種の諸作例と比較して個性の発露が少ないことから。美術史において鎌倉時代の仏像の典型として、さらに岩手県内に所在するいわゆる「鎌倉新仏教」ゆかりの木彫像の古例として、文化史において、いずれも高く評価できる。
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