読み仮名 | しんちゅうかいたいはこ |
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指定種別 | 県指定 |
種別 | 工芸品 |
指定年月日 | 1978年 4月 4日 |
指定詳細 | |
数量 | 1合 |
所在地 | 平泉町平泉字大沢 |
所有者 | 毛越寺 |
保持団体 | |
管理団体 | |
ホームページ | 平泉の文化遺産 |
概要
総高 12.3cm。
縦 34.4cm。
横 14.1cm。
深さ 9.1cm。
印籠蓋造り。
蓋と身はともに全面(底面を除く)に真鍮の薄板を張り、各面の周縁に幅広の厚い金銅の覆輪をつけ、鋲でとめる。
蓋には羯磨、輪宝、羯磨の各文の、身の長側面には輪宝文の、短側面には輪宝文と羯磨文の、また、身と蓋の四隅には三鈷杵文の金銅飾り板をそれぞれに打つ。
内面には錦を張る(身の一面を除き、他はすべて欠失する)。
長側面の左右の輪宝文を紐付けの座金として、紫の組紐を取り付ける。
飾り板は薄くて、透かしと線刻を加えている。
灌頂の儀式に際し、用具を収める戒体箱の遺例は少ない。
その上に、この戒体箱は室町時代に中国から渡来し、貴重な真鍮を使用しており、しかも完存に近い状態にある。