更新日:2025年09月25日

読み仮名 ぼんしょう
指定種別 県指定文化財
種別 工芸品
指定年月日 昭和54年2月27日
数量 1口
所在地 平泉町平泉字衣関
所有者 中尊寺
管理団体

概要

鐘身高 113.2cm。
口径 86.0cm。
口厚さ 8.3cm。
鐘身厚さ 5.2cm。
鋳造(4段組の鋳つぎ)、撞座2個(蓮華文)、乳4段5列。
上帯に流雲文を、下帯に連珠文に近い様式となった唐草文を、そして、池の間の4区には、各銘文をそれぞれ鋳出している。
鋳(湯)口2個(竜頭に平行)。
形状は胴長である。
この鐘の撞座の位置が高いことと、竜頭の長軸線と両撞座を結ぶ線が直交していることは、古代から鎌倉時代の中期頃までにみられる古い形式で、この鐘はそれを踏襲している。
銘には長治2年(1105)の創建や建武4年(1337)の火災など、中尊寺の歴史を記している。
康永2年(1343)7月□日、鋳師藤原助信によって作られたものである。
竜頭を欠失し、また撞座を甚だしく打滅しているのは惜しまれる。