読み仮名 | みなもとのためともるてきのずつば |
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指定種別 | 県指定 |
種別 | 工芸品 |
指定年月日 | 1980年 10月 3日 |
指定詳細 | |
数量 | 1枚 |
所在地 | 遠野市東館町 |
所有者 | |
保持団体 | |
管理団体 | |
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概要
銘君万歳就壽(花押)。
縦7.3cm。
横7.0cm。
厚さ0.5cm。
朧銀地、丸形、縄目覆輪(共作り)。
高彫と金、素銅、赤銅などの据物象嵌とで、甲胄に身を固め、大弓を持って海浜にたつ為朝(衣服に源氏の笹竜胆紋を据える)とひれ伏す3人の漁夫(表)、巨岩を背に坐す1人の漁夫(裏)を表す。
空には飛ぶ数羽の千鳥を、砂浜には貝を配した源為朝流謫の図である。
両櫃孔は、金で埋めている。
江戸時代末の作で、作者の斎藤就壽〔文政11年(1828)没〕は盛岡藩の金工である。
銘に「君万歳就壽(花押)」とある。
朧銀地に高彫と線刻とで波を、数種の色金を配して人物、岩、松、島、貝などを据物象嵌とし、空の雲には、針目を加えるなど、多様な技法を使って、巧みに図を構成している。