![時鐘](/uploads/contents/archive_0000001329_00/001_00000639_1.jpg)
読み仮名 | ときがね なんぶもりおかじょうろうしょう |
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指定種別 | 県指定 |
種別 | 工芸品 |
指定年月日 | 2015年 11月 6日 |
指定詳細 | |
数量 | 1口 |
所在地 | 花巻市花城町 |
所有者 | 花巻市 |
保持団体 | |
管理団体 | |
ホームページ |
概要
正保3(1646)年に盛岡城の時鐘として鋳造されたもので、同年9月の紀年銘が刻まれている。慶安元年に破鐘したことから鋳直され、慶安5年には小ぶりで音量不足との理由から「南部盛岡城漏鐘」(東京谷中・全生庵に所在)に換えられたと言われる。その後、花巻の松林寺を経て、3代藩主南部重信により花巻状での再利用が命じられ、藩政期を通じて花巻城の時鐘として用いられた。
その鐘身は縦に4列に区切られ、上段の乳の間には64個の「乳」が取り付けられている。下段の池の間2面には陰刻による銘文がある。
鋳物師は盛岡藩に召し抱えられていた鈴木家の鈴木忠兵衛と鈴木忠左衛門、銘文の撰文は津島藩宗氏の外交僧規伯玄方である。
現在は花巻市役所前に所在し、現在でも市庁舎の警備員が毎夕方6時に撞いている。当鐘については、銘文や諸史料から藩政期及び明治期の来歴や変転を追うことができ、鋳造後の来歴も明確であることから、時鐘として鋳造後370年に及ぶ今日まで伝存した貴重な文化財といえる。
画像
![時鐘](/uploads/contents/archive_0000001329_00/002_00000639_2.jpg)