更新日:2025年09月25日

| 読み仮名 | ときがね おうしゅうろいわてぐんもりおかけんじょうほくこうしょう |
|---|---|
| 指定種別 | 県指定文化財 |
| 種別 | 工芸品 |
| 指定年月日 | 平成27年11月6日 |
| 数量 | 1口 |
| 所在地 | 盛岡市内丸 |
| 所有者 | 盛岡市 |
| 管理団体 |
概要
延宝7(1679)年に盛岡日影門外三戸町の時鐘として鋳造されたもので、同年11月3日の紀年銘が刻まれており、以来、同所を動かず時鐘として明治維新期まで用いられた。その後、岩手郡役所への移設を経て明治42年には現在地へ再移設され現在に至っている。
鐘身は縦4列に区切られ、上段の乳の間には「乳」が80個取り付けられている。下段の池の間2面には陰刻による銘文がある。
鐘銘にある「路・郡・県」は中国の地方行政区画に擬したものであり、「更鐘」は時鐘のことである。鋳物師は御釜師の小泉五郎八(仁左衛門)、銘文の撰文は聖寿寺住持の大衜である。
当鐘については、銘文や諸史料から藩政期及び明治期の来歴や変転を追うことができ、鋳造後の来歴も明確であることから、時鐘として鋳造後330年に及ぶ今日まで伝存した貴重な文化財といえる。
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