読み仮名 じゅんれいのうさつ
指定種別 県指定
種別 有形民俗文化財
指定年月日 1979年 8月 17日
指定詳細
数量 2枚
所在地 平泉町平泉字衣関
所有者 金色院
保持団体
管理団体
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概要

長さ 18.2〜64.5cm。
幅 8.0〜18.5cm。
金銅板刻字が3枚、板製黒漆塗金縁4枚、板製黒漆塗2枚である。
銅板のものは、上端を山形、三角形にした五角形のものと、四角形のものがあり、木板のものは上端を山形、三角形にした細長である。
9枚のうち、銘があるのは、次の8枚である。
天文4年(1535)
 長井庄(現山形県長井市)の道業の西国三十三度巡礼結願の納札である。
寛永5年(1628)
 江戸日本橋材木町の住人樋口家次の金色堂参詣記念の納札である。
寛永8年(1631)
 上記の樋口家次が3年後、納経のため回国中、再び金色堂に来て打った金札である。
文明16年(1484)
 平清泰(現一関市、中世三ノ関の邑主)が、西国33所の霊場を巡礼したときの満願記念の札である。
延徳4年(1492)
 平清泰が、板東33所の霊場を巡礼したときの満願記念の札である。
永正13年(1516)
 唐桑村(現宮城県本吉郡)の唐桑久信(葛西の臣)ら4人の西国33所巡礼満願記念の札である。
大永5年(1525)
 葛西住横沢又次郎等同行5人の33所巡礼納札である。
天文11年(1542)
 上部に観音像を刻し、下部に三つ柏の紋がある。
葛西住横沢平慶持の観音百か所の巡礼納札である。
年号のない1枚は、妙清禅尼が施主になっている巡礼納札である。
中世から近世初期にかけての巡礼納礼の風習を知る上で貴重である。