指定種別 | 県指定 |
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種別 | 有形民俗文化財 |
指定年月日 | 1981年 3月 31日 |
指定詳細 | |
数量 | 1体 |
所在地 | 北上市口内町千刈 |
所有者 | 昆野常福 |
保持団体 | |
管理団体 | |
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概要
総長83cm。
桂材、孝養太子立像一木造、彫眼で、両手、両足は差し込みである。
背に願文を納めた誇り彫りがあり、背板裏に「聖徳太子星十三嘉慶三年(1389)五月十日施主明性源汰光尊歳廿三佛子」と墨書されている。
額に朱で白毫を点画し、柄香炉は、柄杓様に作られている。
袍の文様の箔押は秀衡椀の祖型を思わせ、まいりのほとけの木像記年銘のものでは、県内最古のものであり、作りも特色があり優秀である。
古くから太子堂を建てて祀っている。
「まいりのほとけ」とは、岩手県地方に特徴的な民間信仰の1つで、旧暦10月の定例日に阿弥陀如来や聖徳太子などの掛図、あるいは聖徳太子像を祀る民家や民間のお堂に、同族縁族者などが集まりお詣りする信仰である。
現在も10月14日の祭日や元旦、小正月などに一族が集まり、供物を捧げ共食し、同族で歓を尽くす信仰が残っている。