
読み仮名 | まいかわししおどり |
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指定種別 | 県指定 |
種別 | 無形民俗文化財 |
指定年月日 | 1997年 5月 2日 |
指定詳細 | |
数量 | |
所在地 | 一関市舞川 |
所有者 | |
保持団体 | 舞川鹿子躍保存会 |
管理団体 | |
ホームページ | 一関市(舞川鹿子躍) |
概要
舞川鹿子躍は、元禄13年(1700)宮城県本吉郡平磯村(現在の本吉町)の千葉平九郎から当地相川村の吉田猪太郎に伝えられたのが始まりと言われている。
当保存会には、元禄13年の「行山鹿子躍之由来」及び寛政10年(1798)の「秘伝庭揃式并荘厳歌」などの伝書が遺されている。
これまでの伝承においては、消長を繰り返し一時中断した時期もあったが、昭和32年にそれまでの庭元制を廃し保存会を結成してからは、伝承活動が盛んになり昭和48年に一関市無形民俗文化財第1号の指定を受け、また平成5年には、途絶えていた平磯村の踊組の本家(本吉郡志津川町)に伝承するなどして現在に至っている。
現在の主な活動としては、菅原神社の例祭、一関市の夏祭り及び各種の芸能大会などの機会に公演を行うとともに、地元の舞川小学校、舞川中学校の児童・生徒を対象に、積極的な後継者養成にも取り組んでいる。
岩手県の「鹿踊」は、大別すると県南地方に分布し、身につけた太鼓を自ら打ちながらその囃子に合わせて踊る「太鼓踊系」と県中・北部に分布し、被っている幕の裾を持ってリズムをとりながら踊る「幕踊系」とがある。
また、「太鼓踊系」の鹿踊にはその由来や伝播経路などによって、行山流、金津流、春日流などがある。
そうした中で舞川鹿子躍は、行山流の代表的な踊組で、伝書や継承に関わる師弟書、供養碑などの関連資料を豊富に持ち、芸態、装束、鹿踊唄などにおいて行山流の伝統を守り継承しようとしている。
また、8種目の演目を伝承している踊組は県内では稀で貴重であり、特に「土佐舞」や「海の門中」の伝承は特筆されるものである。
(第4 無形民俗文化財指定基準 2(3))
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