![和賀の大乗神楽](/uploads/contents/archive_0000001162_00/001_00000448_1.jpg)
読み仮名 | わがのだいじょうかぐら |
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指定種別 | 県指定 |
種別 | 無形民俗文化財 |
指定年月日 | 2001年 5月 11日 |
指定詳細 | |
数量 | |
所在地 | 北上市和賀町煤孫 北上市村崎野 北上市二子町 花巻市北笹間 |
所有者 | |
保持団体 | 和賀大乗神楽保存会 村崎野大乗神楽保存会 宿大乗神楽講中 上宿和賀大乗神楽連中 笹間大乗神楽保存会 |
管理団体 | |
ホームページ | 大乗神楽(神楽とわたしたちのくらし) 和賀大乗神楽(慶昌寺) |
概要
旧和賀郡の北上市と花巻市笹間では、大乗神楽と総称される神楽が盛んに行われている。
大乗神楽は、修験山伏の手で伝承されていた獅子神楽の一つで、山伏神楽と分類されたこともあるが、山伏神楽以上に祈祷色の濃い神楽であり、宮城県の法印神楽の一系と考えられる。
大乗神楽の特徴は、手の振り付けや結び方、足の踏み方で修験の呪法をきちんと行うところにある。
本来は舞台飾りも厳密で、舞台の四隅に忌竹を立て、一方に天神宮をまつり、鬼門(東北)と裏門(南西)との隅に釜をすえて支柱を立て、太いシメナワを張ったという。
演目は33種目あり、本地垂迹説をもととし、本地仏が語られる。
旧和賀地方の大乗神楽の歴史は、煤孫の和賀大乗神楽の伝承では中世末に遡るが、記録的には幕末から明治初頭にかけて萬法院(旧和賀郡南笹間村、現花巻市)を中心に神楽が行われていたことが明らかで、嘉永2年(1849)には萬法院、明治8年(1875)には自性院(北上市下江釣子)で合同の大乗会が開催されている。
現在、旧和賀郡内で神楽幕を張って大乗神楽を演じているのは、昭和49年に県指定文化財に指定されている和賀大乗神楽(北上市和賀町煤孫)、村崎野大乗神楽(同市村崎野)、宿大乗神楽(同市二子町)、上宿和賀神楽(同市二子町)、笹間大乗神楽(花巻市北笹間)である。
和賀大乗神楽を除けば、いずれも萬法院の流れを汲むものであり、修験の呪法がきちんと継承されている。
以上のように、和賀大乗神楽や村崎野大乗神楽、宿大乗神楽、上宿和賀神楽、笹間大乗神楽に代表される「和賀の大乗神楽」は、大乗神楽の特徴を継承しながら、地域的特色をよくあらわしている。
(無形民俗文化財指定基準2−(3)該当)
画像
![和賀の大乗神楽](/uploads/contents/archive_0000001162_00/002_00000448_2.jpg)