読み仮名 | うらはまねんぶつけんばい |
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指定種別 | 県指定 |
種別 | 無形民俗文化財 |
指定年月日 | 2006年 9月 26日 |
指定詳細 | |
数量 | |
所在地 | 大船渡市三陸町越喜来字小出 |
所有者 | |
保持団体 | |
管理団体 | 浦浜念仏剣舞保存会 |
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概要
源義経が兄頼朝に追われ、摂津国の大物浦から海路で九州に落ち延びようとした際に、平家の亡霊が現れて、一行を困惑させた。このとき、武蔵坊弁慶は船縁を叩き、声高に経文を読み上げ、亡霊を退散させた。この亡霊鎮めを踊りにしたのが、この剣舞の始まりと伝えられており、踊り手の中心となる“ささら”役が持つ棒ササラは、弁慶の経文の巻物と模したものとされる。
発祥は明らかではないが、江戸時代の中期に始まったものと推定され、再興と休止、中断を繰り返しながら、昭和47年には浦浜青年会が復活させ、保存会を結成している。
気仙地方の剣舞は、仮面をつけ、鎧を身につけた“鎧剣舞”や浦浜念仏剣舞のように両腕を衣装の袖から抜き、その袖を背中から垂らす“脱ぎ垂れ剣舞”(両肩の縁取りを高く盛り上げていることから“肩怒り剣舞”ともよばれる)などがある。この気仙地方の剣舞にあって大船渡市三陸町地域の剣舞は、ササラは香炉を持ち、踊り手が焼香するという儀礼的要素に特色がある。
浦浜念仏剣舞は屋外での本来の活動に徹し、盆の庭踊りが現在も行なわれているほか、演目や踊りの伝承形態もよく、気仙地方の代表的な剣舞のひとつといえる。
写真提供:浦浜念仏剣舞保存会