読み仮名 | こまぎししおどり |
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指定種別 | 県指定 |
種別 | 無形民俗文化財 |
指定年月日 | 2014年 4月 22日 |
指定詳細 | |
数量 | |
所在地 | 遠野市松崎町駒木地区 |
所有者 | |
保持団体 | 駒木鹿子踊り保存会 |
管理団体 | |
ホームページ |
概要
駒木鹿子踊りは、宝暦13年(1762)に記された『遠野古事記』によれば「駒木村海上の覚助と云う者熊野参詣に登り候時、京都の町辻にて獅子踊有りて、大勢群衆の場へ行き懸り見物致し面白く存じ、其の踊を習い、国元へ帰り村の若者共へ教え、七月盆中遊日の慰めに踊り候を、他村の者共も段々見習い聞き習い踊候由」と記されていることから、角助踊りとも春日踊りともいわれている。
遠野地方のしし踊りは、前に付けた幕を煽りながら踊る幕踊り系の踊りである。幕踊り系といわれる踊りは、稗貫・岩手・二戸・上下閉伊地方等に存在するが、芸態を比較したばあい、遠野型というべきものである。その特徴は、頭に長いカンナガラを付け、種フクベ・子踊り・中太鼓・太刀振りが付くことに求められる。とりわけ頭に付けるザイのカンナガラが印象的であるため、カンナガラジシとも呼ばれる。
遠野型のしし踊りは、由来が異なる駒木系と長野系がある。駒木鹿子踊りは遠野型のしし踊りのうち駒木系の古い伝承を持つ団体である。また、数多くのしし踊りの団体の師匠として、今日まで連綿として受け継がれてきたものとして高く評価することができる。