読み仮名 | いたざわししおどり |
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指定種別 | 県指定 |
種別 | 無形民俗文化財 |
指定年月日 | 2014年 4月 22日 |
指定詳細 | |
数量 | |
所在地 | 遠野市上郷町板沢地区 |
所有者 | |
保持団体 | 板澤しし踊り保存会 |
管理団体 | |
ホームページ |
概要
板澤しし踊りの創始者は遠野市上郷町板沢の與五兵衛家4代目の菊池田子助(文化4年(1807)~明治15年(1882))、もしくは田子助と弟村助の両人であるとされており、旅先の遠州掛川で見た踊りに感動して、郷里へのお土産にしたいと思い、見習い覚えて郷里に伝えたものであるといわれている。
遠野地方のしし踊りは、前に付けた幕を煽りながら踊る幕踊り系の踊りである。幕踊り系といわれる踊りは、稗貫・岩手・二戸・上下閉伊地方等に存在するが、芸態を比較したばあい、遠野型というべきものである。その特徴は、頭に長いカンナガラを付け、種フクベ・子踊り・中太鼓・太刀振りが付くことに求められる。とりわけ頭に付けるザイのカンナガラが印象的であるため、カンナガラジシとも呼ばれる。
遠野型のしし踊りは、由来が異なる駒木系と長野系がある。駒木系は以前からあった在来のしし踊りに山城もしくは遠州掛川で習い覚えた新しい要素を取り込み、現在のしし踊りの原型を完成させたと考えられている。板澤しし踊りはこの駒木鹿子踊りの系統として、岩手県指定無形民俗文化財の青笹獅子踊りに並ぶものであり、数多くのしし踊りの団体の師匠としてしし踊りの普及に努めている。また、100人に及ぶ会員数を誇り、定期的に練習を行なって後継者を積極的に育成していることは高く評価することができる。