読み仮名 | いぬほえもりねんぶつけんばい |
---|---|
指定種別 | 県指定 |
種別 | 無形民俗文化財 |
指定年月日 | 2015年 4月 7日 |
指定詳細 | |
数量 | |
所在地 | 紫波町草刈字中嶋 |
所有者 | |
保持団体 | 犬吠森念仏剣舞保存会 /td> |
管理団体 | |
ホームページ |
概要
犬吠森念仏剣舞は、大笠振りと呼ばれる特徴的な踊りを有する大念仏系の念仏剣舞(新仏供養の念仏踊り)である。
元禄6年(1693)銘の巻物を有しており、その巻物によれば、旧赤沢村(現在の紫波町赤沢)から伝承されたと伝えられているが、赤沢の念仏剣舞は早い時期に途絶えており、この犬吠森念仏剣舞が旧都南村や矢巾町など近郊地域の大念仏系念仏剣舞に影響を与えたことが推測される。このことから県内に存在する念仏剣舞の源流のひとつとして捉えることができる。
また、犬吠森念仏剣舞は、戦時中に一時踊りは中断したものの、笛・太鼓・ささらの囃子による旧来の念仏供養だけは継続しており、戦前からの念仏供養の形を残している点にも特徴がある。
保存会については、後継者育成に力を入れた活動を行っており、若い会員も複数いるなど将来への見通しも立っている。
犬吠森念仏剣舞は、盆の8月16日に庭元の仏前での供養後に墓地や供養依頼者宅を巡り供養を行っている。演目は、浄土の象徴である大笠を中心に「念仏踊り」と「大笠(笠振り)」が演じられる。
写真提供:紫波町教育委員会事務局