街道は国道と重なって岩谷堂に向かいます。岩谷堂市街地の一日市(ひといち)町、川原町を過ぎ、人首川沿いに行き増沢橋を渡ると洋風建築の明治記念館が見えてきます。これは岩手県初の洋風病院「共立病院」の建物で、その塔は菊田一夫の「鐘の鳴る丘」のモチーフとなっています。川の対岸には鎌倉末に江刺氏が築き、万治2(1659)年以降は代々岩城氏が治めた岩谷堂城の跡地があります。