主な生産地

九戸村

概要

 岩手県の北部、九戸地域は昔「南部」と呼ばれていました。この地方の農家では昔から自分達で使う道具は自分達で作り使用してきました。この作業は農閑期に行われ、市(いち)などで売られ、農家の副収入源となっていました。この技術が南部箒の元となり、高倉工芸の改良と新たな技術が加えられ、現在の南部箒となっています。南部箒の特徴は「縮れ」にあります。初夏から夏にかけて吹きつける風”やませ”により作られた自然の恵みです。この縮れにより掃除機では取れない絨毯の埃や、衣類に付いた埃や糸くずなど、素材を傷めずにかき出す事ができます。

主な商品

長柄ほうき・小ほうき・和洋服ほうき等

製造工程

 南部箒は刈り取りから選別、編み上げまで職人が手作業で行います。刈り取りは1本1本丁寧に行い、ベテランの職人が作業をしても1ヵ月半かかります。その後の選別もホウキモロコシを15段階に拾い分けし5人の職人で1ヵ月半以上を要します。編上げはベテランの職人がホウキモロコシと絹糸を丁寧に編上げて行きます。手だけでなく足も使いしっかりと締め上げる、とても力の入る作業です。職人が一つ一つ手作業で行う仕事で、実用性に優れ、見た目も美しい南部箒が生まれます。

問合せ先

髙倉工芸 TEL:0195-43-2826
FAX0195-43-2052
HP:https://nanbuhouki.jp/