読み仮名 うきしまこふんぐん
指定種別 県指定
種別 史跡
指定年月日 1959年 3月 17日
指定詳細
数量
所在地 岩手町大字土川
所有者 開拓農業共同組合
保持団体
管理団体
ホームページ

概要

丹谷山と送仙山との間の低湿地に臨む台地上に位置する。
この古墳は大正9年(1920)に14基あることが確認されている。
昭和33年(1958)にそのうちの4基を調査した結果、いずれも小円形の古墳で、屈葬形式の土葬墳であることが明らかにされた。
古墳の大きさは、墳丘の径9〜13m、高さ35〜75cmの小円形である。
周隍は未調査である。
内部構造は、地表面下を掘り下げ、長さ4m、幅1m前後の大きさの舟底形で、床面は踏み固めたか、たたき固め、その上に木炭が一面に撒布してあった。
これは遺骸の腐食を防ぐためのもので、近年までこの地方で行われていたものである。
副葬品は、直刀・刀子・鉄鏃・ガラス玉・鉄輪・青銅環などである。
築造年代は奈良時代後半から平安時代初期の頃と推定され、内部構造に石組を用いていないことなど、本県の古墳文化を知る上で貴重な遺跡である。