読み仮名 かわらげかわらかまあと
指定種別 県指定
種別 史跡
指定年月日 1990年 5月 1日
指定詳細
数量
所在地 紫波町
所有者 紫波町
保持団体
管理団体
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概要

紫波町二日町字川原毛75番1ほかに所在する窯跡である。
盛岡城跡(国指定501)から発見される雙鶴紋が付いた軒丸瓦や軒平瓦と同様の瓦が出土していることから、盛岡城に使用する瓦を焼いた窯と考えてまちがいない。
宝永6年(1709)の「御城廻御修補」に見える「先年、瓦土取り場所、日詰御代官所の内陣ヶ岡長岩寺と申す寺の下通りにて掘り取り候……」や「内史略」の嘉永元年(1848)の日詰長岡通に「一瓦楽焼土二日町新田」と見える記述と関係するものであろう。
旧表土の上に版築による基礎地業を行って築いた全長7m、巾約2.8mの登り窯である。
盛岡城で使用された瓦は仙北町下川原などで知られていたが、その窯跡が確認されたのは川原毛だけであり、産業史的に盛岡藩の歴史を解明する上で貴重な遺跡である。