更新日:2025年08月22日
                            

| 読み仮名 | かいとりかいづか | 
|---|---|
| 指定種別 | 県指定 | 
| 種別 | 史跡 | 
| 指定年月日 | 昭和41年3月8日 | 
| 数量 | |
| 所在地 | 一関市花泉町貝鳥 | 
| 所有者 | 個人 外 | 
| 管理団体 | 
概要
蝦島といわれる独立小丘陵上に立地する。
 この遺跡は縄文時代中期から晩期、弥生時代までの遺物を出土し、貝層は中期の頃は薄いが、後期・晩期に形成された貝層は顕著に残っている。
 貝塚を形成する主要な貝類は、淡水産のオオタニシ・イシガイ・マツカサガイ・カラスガイである。
 鹹水産貝類のハマグリ・アサリ・アワビ・ホタテガイが少量出土し、また貝輪などの装身具を作るのにベンケイガイ・サルボウ・イタボガキなどが使用されているが、これらはいずれも持ち込まれたものと思われる。
 貝塚から出土した魚骨は、フナ・ウナギ・サケ科の一種・マグロ類・マダイ・スズキなど11種、獣骨はニホンシカ・イノシシ・カモシカ・テン・キツネ・ニホンオオカミなど23種である。
 また、多数の埋葬人骨や人工遺物として土器・石器・骨角牙貝器が出土した。
 縄文時代中期から晩期・弥生時代にいたるまでの各時期の遺物が残され、内陸の貝塚として学術上貴重な遺跡である。