読み仮名 かいとりかいづか
指定種別 県指定
種別 史跡
指定年月日 1966年 3月 8日
指定詳細
数量
所在地 一関市花泉町貝鳥
所有者 個人 外
保持団体
管理団体
ホームページ 一関市教育委員会(花泉町の文化財)

概要

蝦島といわれる独立小丘陵上に立地する。
この遺跡は縄文時代中期から晩期、弥生時代までの遺物を出土し、貝層は中期の頃は薄いが、後期・晩期に形成された貝層は顕著に残っている。
貝塚を形成する主要な貝類は、淡水産のオオタニシ・イシガイ・マツカサガイ・カラスガイである。
鹹水産貝類のハマグリ・アサリ・アワビ・ホタテガイが少量出土し、また貝輪などの装身具を作るのにベンケイガイ・サルボウ・イタボガキなどが使用されているが、これらはいずれも持ち込まれたものと思われる。
貝塚から出土した魚骨は、フナ・ウナギ・サケ科の一種・マグロ類・マダイ・スズキなど11種、獣骨はニホンシカ・イノシシ・カモシカ・テン・キツネ・ニホンオオカミなど23種である。
また、多数の埋葬人骨や人工遺物として土器・石器・骨角牙貝器が出土した。
縄文時代中期から晩期・弥生時代にいたるまでの各時期の遺物が残され、内陸の貝塚として学術上貴重な遺跡である。