読み仮名 むろねじんじゃまつりのまつりばぎょうじ
指定種別 国指定
種別 重要無形民俗文化財
指定年月日 1985年 1月 21日
指定詳細
数量
所在地 一関市室根町・一関市大東町・一関市千厩町・一関市川崎町・大船渡市・宮城県気仙沼市・唐桑町
所有者
保持団体 室根神社祭保存会
管理団体
ホームページ いわての文化情報大事典(室根神社のマツリバ行事)

概要

室根山に鎮座する室根神社は、伝承によれば、多賀城のつくられた頃(8世紀初め)大野東人が蝦夷征伐祈願のため、朝廷の奏して紀州牟婁の熊野神社を本宮として勧請したことに始まる。
熊野神は、はじめ宮城県唐桑に上陸し、ついで室根山に鎮座し、その後陸奥7郡の総鎮守としとて陸と海の信仰を集めてきた。
祭りは閏年の翌年の9月19日に行われてきたが、その特色は、勧請の当時から祭りに関与した村々の子孫の者が、祖先の奉仕した役割そのまま、今に受け継いで、代々祭りに奉仕していることである。
紀州熊野の東北遷座の代表的な例であり、特に、村々から出る神役が昔ながらの伝承のままに、よく古い形を守り奉仕していることに、民間信仰上高い価値がみられる。
行列の出し物などは風流化されて華やかなものになっているが、神輿の先着争いには作占の古い名残が、唐桑からの潮水献上には浜下りの名残がみられるなど、総じて古い祭りの形態が、土地の特色ある風俗習慣として残されており貴重である。