読み仮名 きゅうりんじいどかんそくじょがんしてんちょうぎしつ
指定種別 国登録
種別 建造物
指定年月日 2017年 10月 27日
指定詳細
数量 1棟
所在地 奥州市水沢区星ガ丘町
所有者 大学共同利用機関法人自然科学研究機構
保持団体
管理団体
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概要

眼視天頂儀室は、明治32年に建設された観測施設である。
眼視天頂儀1号機(ドイツワンシャフ社製)を用いた国際観測網の一環として、緯度観測がこの眼視天頂儀室で行われた。観測の終了後も、その歴史的重要性から敷地内に保存されて現在に至っている。なお、観測から3年後の明治35年、木村榮所長はこれまで二つの項で説明されていた緯度変化が、第三の項を加えることによりうまく説明できることを発見し、この項はZ項と名付けられ、国際的に高い評価を得た。
 構造は鉄骨造平屋建、形式は切妻造鉄板葺で、観測のため屋根がレール上を移動して上部開放となる仕組みである。
 外気は空気循環を意図した鉄製鎧板である。内部中央には天頂儀を設置するための石造の台が置かれる。
 国際緯度観測事業のために設置された、希少な施設である。

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