主な生産地

遠野市

概要

 遠野の土と和紙を混ぜて練り合わせ、型取りをした後、自然乾燥し、胡粉を4~5回重ね塗りした後に彩色して仕上げます。作風は、京都の伏見人形、仙台の堤人形、花巻人形の流れを汲むと言われ、全て手作業のため同じ人形でも表情が違い、年月が経つにつれて自然に光沢が出てきます。縁起物が多いので、お祝いの贈り物として人気があります。特に招き猫、金太郎、ひな人形などが多いです。遠野物語シリーズでは、座敷わらし、オシラサマ、河童に人気があります。

歴史・沿革

 通称「ツギモシズンゾー」と呼ばれ、江戸末期の嘉永年間の創始で、明治の初めごろまで作られていた。その後、昭和60年に約120年ぶりに復活、平成6年に現在地に、古い曲り家を移築した工房を構え、資料展示のほかにも製作工程の見学、人形製作の体験を行っている。

主な商品

  • 招き猫、宝船、おひな様:1,600円~55,000円

受賞暦

昭和61年度第15回躍進いわて産業まつり特産品コンクール銅賞・昭和63年岩手県産業デザインコンクール振興協議会長賞・平成元年東北むらおこし物産展奨励賞

製造工程

原料(土・和紙)→混ぜて練る→型取り→自然乾燥→胡粉重ね塗り→彩色→仕上げ→附馬牛人形

問合せ先

遠野郷土人形民芸村佐々孝工房

〒028-0501

岩手県遠野市青笹町糠前42-8-6

TEL0198-62-1335