いわての民謡
いわての生活文化


産金その他鉱山の唄

■からめ節
[特徴]

 盛岡藩の白根金山や尾去沢鉱山など金山で生まれた唄。「金山踊からめ節」とも呼ばれる。「からめる」とは、掘り出した金・銀・銅を精選する作業のことで、藩政時代の金山奉行が婦女子にその所作を躍らせたのが「金山踊」または「からめ節」といわれる。
名称 からめ節
発祥地 盛岡市
歌詞 ハドッコイ〜〜ナ
田舎なれども
南部の国は
西も東も金の山
ドッコイ〜〜ナ
からめて〜からめた黄金は
岩手の花だよ
ドンドと吹き出せ
ハドッコイ〜〜ナ

金のべこっこに錦の手綱
おらもひきたいひかせたい
からめて〜しっかりからめて
握った手綱をうっかりはなすな

金が出る〜白銀黄金
鉄も鉛も赤銅も
からめて〜どっしり掘り出せ
お国の名物ドンドと掘り出せ

からめ〜と親父が責める
なんぼからめても
からめだてならぬ
からめて〜からめて千貫
親父の借金年賦で済ませよ


■気仙坂
[特徴]

 大迫町外川目銭座は盛岡藩の公設銭座の初めで、鋳造作業のなかで「タタラ」を踏んで炉に風を送る作業がある。そのときの労作唄「鋳銭坂」が「気仙坂」に変化したものと考えられる。古風な落ち着きをもった格調高い唄で、盛岡市太田や雫石町などでは「鋳銭坂」(おいせ坂)と呼ばれ、祝儀の際に唄われている。
名称 気仙坂
発祥地 花巻市大迫町
歌詞 気仙坂ヤーハーエー
七坂八坂九坂
十坂目にヤーハーエー
かんなをかけてたいらめた
それはうそよヤーハーエ
御人足かけてたいらめた
ヨイトソーリャサ
ノナーヨーホーイ

どこのエナ様
今朝のしばれにどこさ行く
娘子だましの帯買いに

帯コ買うならば
地よく巾よく丈長く
結ぶところは鶴と亀

鶴と亀ヤーハエ
下るとこは下り藤
目出度いところは祝い松
ヨイトソーリャサァノー
ナーヨーホホエ


■おいせ坂
[特徴]

 別名「南部金引き唄」「銭座節」とも呼ばれ、二戸地方の「銭座節」(掛け声:ドーイドイ)と区分するために名づけたもので、「気仙坂」と同曲調の唄と考えられる。盛岡藩の公設銭座として花巻市大迫町外川目、二戸郡、九戸郡に次いで設けられた雫石町南畑で鋳造された銭を土橇に乗せて運び出すときに唄われた。現在、雫石地方では婚礼や新築などの宴席で唄われている。
名称 おいせ坂
発祥地 雫石町
盛岡市都南地区
歌詞 ハァヤッチョイ〜
ハァおいせ坂ヤアハアエ
七坂八坂九坂
ハァヤッチョイ〜
ハァ十坂目にヤアハアエ
かんなをかけて渡らせる
ハァヤッチョイ〜

ハァ雫石ヤアハアエ仁深瀬の
上り口せまいども
ハァ扇の如くに末広く
小岩井の原駒勇む

ハァ娘子聞けヤアハアエ
後のこねで鳩が鳴く
ハァ鳴くでないヤアハアエ
これから長者とさえずる

ハァ西根山ヤアハアエ
日蔭の沼のすがの水
ハァ何時とけてヤアハアエ
六月とけてお茶の水


名称 発祥地
■千福山 花巻市大迫町
■銭座節 岩泉町
■南部銭吹き唄 花巻市大迫町


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