遠野小唄

特徴

 昭和5(1930)年、遠野市出身の加茂久一郎・武田忠一郎の作詞・作曲で誕生した御当地ソング(新民謡)の草分け。その後、昭和10年前後まで全国各地で生まれた音頭・小唄などのさきがけとなった。

名称 遠野小唄
発祥地 遠野市
歌詞

物見山から〜 六角牛山見れば
裾は遠野の〜 街続き
ヨイ〜〜

早瀬川原に〜 君待つ宵は
月も十五夜〜 瀬に割れる
ヨイ〜〜

ねむる勤王〜 御璽よ五世
お城なつかし〜 多賀の森
ヨイ〜〜

物見颪か〜 小夜吹く風は
泣いて別れた〜 日が恋し
ヨイ〜〜

盛岡音頭

特徴

 昭和9(1934)年に発表された御当地ソング。昭和初期の不況時代に世に出たこの唄は、これまでの民謡と異なり、門付けや農民だけのものでなく大衆的な民謡として親しまれ、広く唄われた。

名称 盛岡音頭
発祥地 盛岡市
歌詞

ハァー城下盛岡七重八重
石の中にも花が咲く
ハァー私しゃ一重の恋に咲く
サテ からめてヨどっこいナー
ハァ岩手かねつるからめてしょ

男意気なら南部駒
締めた手綱に花吹雪
黄金吹雪の馬の市

添うて北上どこまでも
水に二人の影がさす
けむる柳にかげがさす

あの妓いとしや八幡の
通りなまめく宵あかり
更けてなまめく三味の音

本場鉄瓶金気なし
わいてわかせた茶のかほり
つづく菜園かをる風

名称 発祥地
須川節 一関市
花巻温泉小唄 花巻市
岩手音頭 盛岡市
岩手節 盛岡市
釜石小唄 釜石市
大迫小唄 花巻市大迫町