東北地方に古くから伝わるオシラサマ信仰は、柳田國男(やなぎだくにお)の『遠野物語』(明治43年)のオシラサマ伝説(馬と娘の悲恋の話)によって広く世に知られるようになりました。

包頭衣(ほうとうい=頭から布をすっぽりかぶっているもの)と貫頭衣(かんとうい=首を出しているもの)の2種類があり、養蚕(ようさん)の神様であるとされているのが一般的ですが、家によっては農作業全般、眼病、女性の病気、良いことを知らせてくれる神様など、さまざまなご利益があるとされています。遠野・伝承園の御蚕神堂にや約1,000体のオシラサマが安置され、圧巻の迫力です。

祭日は1月15日(または16日)で、親族や集落の人が集まり「おせんたく(またはおせず)」と呼ばれる新しい布1枚を着せ足します。

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