早池峰山(早池峰山・薬師岳)
宮古市から見た早池峰山 遠野市から見た早池峰山
宮古市から見た早池峰山 遠野市から見た早池峰山
■所在地 花巻市・宮古市・遠野市
■概要
北上高地の最高峰。東西に連なる稜線は西から毛無森、鶏頭山、中岳、早池峰山、剣ヶ峰、高檜山が連なる。稜線の北面は森林に覆われ、対照的に南面は急峻な岩塊からなり、アルペンムードの漂う景観からなる。非火山性で、地質は古生層に属し、蛇紋岩やカンラン岩からなる残丘といる。ハヤチネウスユキソウ、ナンブトラノオ、ナンブトウウチソウなどの固有植物やそれに準ずる高山植物が多種生育していることから、特別天然記念物「早池峰山及び薬師岳の高山帯・森林植物群落」、早池峰国定公園、早池峰自然環境保全地域(国)、早池峰山周辺森林生態系保護地域。
■山の生い立ち・成り立ち
非火山性の山で、古生代(5億4千万年から2億年前)末期、アジア大陸の東端であったという。小田越を分水界として、東流する閉伊川支流の薬師川、西流する稗貫川支流の岳川によって深く浸食された谷をはさみ、早池峰山と薬師岳がある。早池峰山側は蛇紋岩からなる堅牢な残丘で、山頂から標高1300mの南斜面には巨岩が露頭する。一方、薬師岳は花崗岩からなり、地質的に大きく異なる。

■名称(読み方) 早池峰山(はやちねさん)
■標高 1917m
■名前・別名の由来 (1)アイヌ語の「パヤチカ」が転じたという説。
(2)疾風=「ハヤチ」の吹く山なので早池峰山という説。
(3)山頂の池水が湧いたり枯れたりすることがはやいことから「早池の峰」と呼ばれた。
などの諸説がある。
■信仰 古来より「山の神の座する山」として信仰を集めている。登山口の花巻市岳にある早池峰神社は姫大神を祭る。大同2(807)年、田中兵部成房が遠野郷の狩師、四角藤蔵とともに一宇の祠堂を建立し、瀬織津姫(せおりつひめ)を勧請し、東根嶽(あずまねだけ)明神として崇敬し、山麓には神門・拝殿を建立したとある。慶長17(1612)年、徳川家康の使者である京都の商人、田中清六が早池峰権現を崇敬し、社殿を修築した。別当に妙泉寺があたり、修験道の道場となった。明治3(1870)年、神仏分離により早池峰神社となった。修験者によって伝えられた大償神楽や岳集落の岳神楽などは本県を代表する神楽が現在でも伝えられている。
■伝説 昔は女人禁制の山でとされ、その後、女が登山すると必ず山が荒れるという俗信があった。→三山伝説→遠野三山伝説

■名称(読み方) 薬師岳(やくしだけ)
■標高 1644.9m



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