姫神山
姫神山
■所在地 盛岡市
■概要
盛岡市の中央にそびえる左右非対称的な独立峰で、岩手山とは対照的に女性的な山容からなる。全山が花崗岩からなり、頂上付近には花崗岩の露岩が多く見られ、岩手山をはじめ、広々として展望が望まれる。外山早坂高原県立自然公園。
■山の生い立ち・成り立ち
非火山性の山。盛岡市まで続く姫神花崗岩帯にあり、浸食から取り残された残丘である。山頂にも花崗岩の岩塊が露出している。山麓の高原地帯は、かつて草原であったが現在は、植林地と変わり、自然環境は大きく変化している。

■名称(読み方) 姫神山(ひめかみさん)
■別名 御姫(ヶ)岳
玉東山
姫岳 など
■標高 1123.8m
■名前・別名の由来 ヒメ(姫・媛)は「小さい」「かわいい」という意味で女性を表す。また、ヒム(秘)の連用形で「深い入り込み」、ヒネの動詞ヒネル(捻)で「ねじ曲がった所」という意味もある。カミ(神)は神聖な山や上(かみ)のことで、高い山を指す。岩手山が男性的なことに対して、小さく、細く、優しい女性であることなど、諸説がある。
■信仰 山麓にある姫神嶽神社は姫大明神、須勢理姫命(すせりひめのみこと)を祭り、岩手山と早池峰山と共に北奥羽の三霊山として、山岳宗教の中心であったという。また、姫神山の祭礼については、旧暦8月1日の峰入りから始まり8月15日の山納め祭まで数々の登山行事があって賑わったことが伝えられ、参詣者は麓の浄屋に籠もり、共に自炊起居して精進の上、先達の案内でお山駆けを行った。特に『七つまいり』といって、7歳になる男児の初登山を行う慣習があった。(『日本の神々 神社と聖地12』白水社)
■伝説 蝦夷征伐の折、坂上田村麻呂は守護神として烏帽子神女姫をこの山に奉り、この地方を支配する勢力を鎮めたといわれる。その後、里の人々は山頂に姫大明神を奉り、麓の玉東山筑波寺には十一面観音を安置して平安を祈ったという。→三山伝説




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