県指定・無形民俗文化財
分類 鹿踊
名称 早池峰獅子踊り(はやちねししおどり)
指定年月日 昭和49年2月15日
保持団体 早池峰獅子踊保存会
所在地 遠野市附馬牛町字上附馬牛

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めじし狂い(めじしぐるい)

概要

 青笹獅子踊りなどと同様に、踊り手が太鼓を持たない幕踊系の鹿踊である。遠野地方の鹿踊は、カンナガラ(ザイ)と鹿頭が特に印象的で、カンナガラジシ、カナガラジシと呼ばれる。カンナガラとは、ドロノキなどを薄く削って細長いリボン状にしたもの。これを木製の角とその間に透かしの立物(飾り物)をつけた鹿頭の背に背負う姿は他派と同じ。角の間の立物は、もとは各種あったが、早池峰獅子踊りでは現在は剣九曜紋に統一されている。附馬牛での始まりについては、『紀元2600年郷土史』に「今を去る二百五十有余年(延宝年間)、附馬牛村に寅という遊芸を好む老人あり。伊勢参宮の記念として若者らに鹿踊を伝えたり」という記述がある。現在、遠野市附馬牛には上柳踊り、張山踊り、東禅寺踊りの3つが伝承されており、この3地区が交代で3年に一度、遠野市大出の早池峰神社に奉納するのが習わしで、「早池峰神社の役獅子」と呼ばれている。昭和48(1973)年に3地区の鹿踊を一本化して「遠野郷早池峰獅子踊り保存会」が結成され、現在に至っている。

主な公演場所

早池峰神社例祭(7月)、遠野まつり(9月)