主な生産地

一戸町

概要

 材料の「すず竹」は二戸地方の山野に自生し、一般的な竹に比べて、細く弾力に富んでいます。その特性を生かして、古くから生活用具として多くのものに加工されてきました。鳥越竹細工の中心は籠類で、材料を丁寧に整えて編むこむため、仕上げがきれいなのが特色で、特に内側と外側の両方に表皮の出る「合わせ編み」の技術は高い評価を得ています。これらの技術は古くから親から子へと生活の一部として、代々受け継がれてきたものです。

歴史・沿革

 鳥越竹細工の歴史は非常に古く、慈覚大師と結びつく言い伝えがあるので、平安時代の初期に遡るとされています。江戸時代の文献資料によると籠(かご)や笊(ざる)が作られていたとの記録があります。戦前まで農家の副業として栄えた竹細工は、戦後、化学製品の普及により、一転して徐々にすたれる傾向にありました。しかし、近年は伝統的な生活用具として価値が再び見直され始めています。

主な商品

・手提げ

・弁当籠

・笊(ざる)

・つぼけ、おぼけ

製造工程

材料採取→かわむき→割り→肉とり→ 乾燥→編組→製品

問合せ先

一戸町産業部産業課産業政策係

〒028-5391

岩手県一戸町高善寺字大川鉢24−9

TEL0195-33-2111