認定年度

平成12年

認定の種類

伝統料理

主な地域

一関市

料理の紹介

 乾燥麦芽を餅米のおかゆに加えて保温し、こして煮つめて作る秘伝の水あめ。

材料

(出来上がり量 約800cc)
【麦芽】大麦…2カップ
【水あめ】餅米…1kg、乾燥麦芽…100g、水…3リットル

作り方

【麦芽】

1.大麦は水洗いし、浸漬する。毎日水を取り替える。
春〜秋期間 2〜3日
夏期間 1〜2日
冬期間 3〜4日

2.ざるにあげて水気をきる。

3.ござを2〜3枚敷き、その上に濡らした木綿布を平らに置き、2の大麦を並べて布で覆い、更に2〜3枚のござを掛ける。(湿気と温度を保つため)

4.朝夕に覗いてみて、ござが湿るほどに水をかけかき混ぜる。

5.2〜3日で発根し、後に発芽してくる。
大麦の大きさの2倍位に根が伸びると芽が出てくる。芽が大麦の2倍位の大きさに伸びたら出来上がり。

6.5の麦をござに薄く広げて完全に乾燥させる。

7.乾燥後ミキサー等で粉砕する。

【水あめ】

1.米をよく洗い、一晩浸漬し、3倍の水でおかゆ状に炊く。

2.おかゆを60度に冷まし、乾燥麦芽を加えてよくかき混ぜる。

3.60度の温度を保ちながら、5〜8時間位おく。(麦芽を入れた時はどろどろしていたものが、上部に透明な液が出来る。)

4.布袋に入れて絞る。

5.絞った液を平鍋に入れて加熱し、「泡」をすくい取りながら中火で飴状になるまで煮詰めていく。しゃもじですくい上げ、流してみて糸が引く状態になれば出来上がりとなる。

料理のポイント

1.麦芽は粉砕するが、大麦の殻ごと使うことによって絞る時に絞り易い。

2.冷蔵庫等で保管すると麦芽粉の糖化力は2〜3ヵ月保持できる。

3.麦芽を入れる温度は50〜60度が最適。(60度以上になると糖化力がなくなり、50度以下では雑菌が入り、糖化力が落ちる。

金野節子さんの「麦芽水あめ」

連絡先 一関市千厩町千厩字岩間196

電話 0191-52-2769

説明 1ケ月前までに要予約。