
認定年度
平成13年
認定の種類
伝統料理
主な地域
野田村
料理の紹介
くるみ、黒砂糖、辛子をもち米の粉の団子でくるんでゆで、椀種にしたお吸い物。 昔、野田村で禁忌が非常に厳しかった頃、精進料理に用いたもの。
材料
(12食分)もち米の粉…2カップ、水…160cc、くるみ、黒砂糖、からし…適宜
だし汁…15カップ、塩…小さじ3、薄口醤油…大さじ5、しいたけ…小12個、春雨又はそうめん…30g、みつば、花麩…適宜
だし汁5カップ分
(水5カップ、昆布10cm角、かつお節1カップ)
作り方
1.もち米の粉を水でこねて、耳たぶ位の柔らかさにする。それを手のひらで円形に広げ、中にくるみ、黒砂糖、からしを包み卵の形に整え、「けいらん(鶏卵)」を作る。
2.1を沸騰した湯の中に入れ、ゆでる。
3.だし汁をつくり、塩・醤油で味を調える。
4.椀の中に熱い汁を注ぎ、けいらん、茹でたしいたけ、みつば、花麩を入れる。この時、春雨をけいらんの周りに飾り、鳥の巣に見立てる。
料理のポイント
1.粉をこねるときにかたさに気をつける。
2.くるみと黒砂糖は必ず入れるが、子供に作る時はからしは抜いてもよい。
3.昔ながらの作り方ではもち米粉を利用するが、白玉粉でも代用できる。
4.だし汁は、今は昆布とかつお節でとっているが、精進料理として厳格に調理した昔は、玉ねぎや干ぴょうを用いたと聞いた。

北田白礼于(はれに)さんの「けいらん(鶏卵)」
連絡先 野田村字野田28-7
電話 0194-78-2688
説明 カラシ、クルミ、黒砂糖が入った団子のお吸い物。
関連サイト http://www.pref.iwate.jp/kenpoku/kuji_noukai/denshikan/007420.html