更新日:2025年08月14日

読み仮名 | ごしょのいせき |
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指定種別 | 国指定 |
種別 | 史跡 |
指定年月日 | 平成5年12月21日 |
数量 | |
所在地 | 一戸町岩館字御所野 |
所有者 | 一戸町 |
管理団体 |
概要
一戸町市街地の東南、国道4号線一戸バイパスの東に近接した標高約190m〜200mの段丘状に立地する。
最も広い所で幅約200m、東から北に弧状に500mほど続く段丘の平坦面全体に遺跡は形成されている。
これまでの発掘調査によって、縄文時代中期後半(約4,500年前)の集落跡や配石遺構が多数発見されている。
また、奈良時代から平安時代にかけての古墳群と集落跡のほか、中世には城館として利用されていたことも把握された。
この遺跡の盛期は縄文時代中期後半の時期で、最初に台地の東・中央・西側の地点で集落が営まれ始める。
次いで中央部に「盛土遺構」と呼ばれる大規模な造成工事が行われ、中央にムラの祭祀・葬礼・儀式などが行なわれた広場とそれを核とした墓域と配石遺構、掘建柱建物群が順次同心円状に配された遺構が2か所並んで営まれた。
検出された居住跡は約400棟で台地全体に広がり、この中には10mを越す大型のものも多数含まれる。
また縄文土器・石器・土製品等の遺物も多数出土している。
このような遺跡の規模から、御所野遺跡は馬淵川中流域の拠点的な遺跡と推定され、当時の社会構造を究明する上で貴重な遺跡である。