更新日:2019年01月29日

読み仮名 | ひでしまくろこしじろうみつばめはんしょくち |
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指定種別 | 国指定 |
種別 | 天然記念物・動物 |
指定年月日 | 1935年 12月 24日 |
指定詳細 | |
数量 | |
所在地 | 宮古市鍬ヶ崎 |
所有者 | 地区共有 |
保持団体 | |
管理団体 | 宮古市 |
ホームページ | 宮古市(日出島) |
概要
日出島は、日出島地区から東方約600mの海上に浮かぶ小島である。
周囲約1.8km、最高部は約50m、頂上部は平坦になっている。
地質的には中生代白亜紀層の砂岩・礫岩が堆積し、断崖面に美しい縞模様が見られる。
島はアカマツを交えた広葉樹林で被われ、林下にはササ類、草木類が密生している。
クロコシジロウミツバメは、これらの樹木の根元や下草が繁った所に深さ約1m近い巣穴を作ってある。
この鳥は、ウミツバメ科に属し、体は暗色で、尾羽のつけ根が白いのでクロコシジロの名で呼ばれる。
早朝未明に島を飛び立ち、洋上で餌を求め、日没後に島に戻る。
毎年、5月ころ島に飛来し、産卵・育雛ののち、10月頃島を去る。
日出島でのクロコシジロウミツバメの総数は、巣穴の分布状態から約1万羽と推定されている。
クロコシジロウミツバメの繁殖地として知られているのは、アフリカ西部沿岸のマディラ諸島・アゾレス諸島などのほか、ハワイ諸島・ガラパゴス諸島と全くかけはなれている地域である。
この鳥が日出島で繁殖していることは、繁殖地の分布からみてきわめて貴重なことである。