読み仮名 いぬわしはんしょくち
指定種別 国指定
種別 天然記念物・動物
指定年月日 1976年 12月 22日
指定詳細
数量
所在地 岩泉町安家・岩泉・大川・釜津田
所有者 岩手県 外
保持団体
管理団体
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概要

イヌワシは、黒褐色の大型のワシで、高山山岳地帯に生息するものが多く、主として人や獣類の近づきにくい岩壁で営巣し、2卵を産み、そのうち1羽のみが巣立つことが多いといわれる。
岩手県では、2月下旬から営巣をはじめ、2月下旬から3月にかけて産卵し、4月には羽化して雛鳥となり6月頃に巣立つ。
育雛時のヒナの餌としては、巣の直下の動物の骨の調査から、ノウサギ・キジ・ヤマドリの外にカモシカの幼獣などが知られている。
育雛時に親鳥が餌を求める行動範囲は、岩泉地区では2km前後であった。
育雛が終わったイヌワシの親鳥は、行動圏は著しく広くなり、その範囲はきわめにくい。
イヌワシは、数がきわめて少なく、学術的に貴重な鳥であり、繁殖地の現状保存は特に必要である。

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