読み仮名 | いわてさんこうざんしょくぶつたい |
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指定種別 | 国指定 |
種別 | 天然記念物・植物 |
指定年月日 | 1928年 2月 7日 |
指定詳細 | |
数量 | |
所在地 | 滝沢市滝沢岩手山国有林内 |
所有者 | 国 |
保持団体 | |
管理団体 | |
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概要
岩手山(2040.5m)は、県内第一の高山で、奥羽山脈上に噴出した第4紀新火山である。
山は、山頂部に一大カルデラを持つ西岩手火山と、その火口の東に噴出し頂上薬師岳を持つ東岩手火山からなる。
東西両火山は、さらに数回爆発し、それぞれ複式火山の地形を持ち、西側以外は美しい裾野を引き、南部富士とも呼ばれる。
西岩手火山の火口壁から東岩手火山の裾(不動平と呼ぶ第一火口原)にかけて高山植物群落が形成されている。
これから上の火口丘一帯は、火山砂礫が堆積し、いわゆる高山荒原の様相を呈しており、限られた植物だけが見られる。
不動平火口原から上は、コマクサ・イワブクロ・イワテハタザオ・タカネキスミレ・イワスゲ・キクバジシバリなどの高山荒原に生える第一次高山植物が点在し、いわゆる第一次乾性植物群落をなしている。
これに対し不動平一帯は、ハイマツを主とし、コケモモ・シロバナシャクナゲ・ミヤマビャクシン・オノエガリヤス・コタヌキラン・ミヤマクロスゲ・ミヤマハンノキ・ケミヤマキンバイ・ベニバナイチゴ・ミネザクラ・マルバシモツケ・ミネカエデ・キバナノコマノツメ・ヨツバシオガマ・ミヤマハンショウヅルなどの第二次陽性植物群落になっている。